高校時代に付き合っていた彼女の口癖だった言葉。
「やらないで後悔するより、やって後悔した方が良いんじゃない?」
別れた後も、何故か手紙のやり取りはしていた。
でも、ある時からぱったりと手紙は届かなくなった。
『忙しいのかなぁ?』
なんて、勝手に思っていた。
しかし、最近高校時代の同級生から聞いてしまった。
彼女は、2年前に白血病で亡くなったと……。
享年20歳だったそうです。
どうやら病室で病と戦いながら、オレへの手紙を書いてくれたそうだ。
もっと早く知っていれば良かった。
『何で教えてくれなかったのか?』
そう考えると、とても悔しいし悲しい。
でもあいつが生きられなかった分、オレが生きなきゃダメだ。
この先真っ暗だけど、進まなきゃ。
挫折もあるだろうけど、立ち止まったら彼女に言われてしまう。
いつもの言葉。
「やらないで後悔するより、やって後悔したほうがいいんじゃない?」
と…。
※
彼女からの最後の手紙には、こう書かれていた。
『たくさんの思い出をありがとう。
高校3年間で見つけた宝物……。
それはあなたです。
愛する事が上手な男性になってください。
いつまでもあなたらしく……。
笑うことを忘れないでね?
あなたの人生はこれからです!
あなたなら出来るよ。
自分の「生」を精一杯、輝かせてください。
あなたは私の理想のど真ん中だった。
こんな出逢いはもうないでしょう』
※
あいつからの手紙を、久々に読み返して号泣してしまった。
そして決めた。
もう後ろは振り向かない。
オレは自分の信じた道を行く。
背中を押してくれてありがとうな。
お前の分まで生きて、笑って、幸せになります。
皆さんも立ち止まっちゃダメだよ。
恐れるものは何もないんだから。
時間と共に前に進めばいい。
きっとこの先には、自分の信じた未来が待っているから。
Just be as you are
~あなたらしく生きてください~